ときどき考える、ときどき日記

アラサー社畜(会社員)がこれからの人生について考えたり、日記を書いています

改めて考えてみて

転職支援を扱うサイトのサービスにもいろいろなものがあり、登録しているサイト直属のキャリアカウンセラーが案件を紹介してくれるものもあれば、わたしの登録情報をチェックした他の人材会社からスカウトオファーを受けるものもある。

2週間程前、ある会社からスカウトオファーを受けた。転職支援サイト内のメッセージに対し、興味があれば返信して以降は直接その人材会社のキャリアカウンセラーと連絡を取る形式になっている。というようなことも、返信のやりとりをして初めて知った。とにかくひっかかりを大きくするためにいくつも転職支援サイトに登録しているので、仕組みがそれぞれ過ぎてよくわからない。

今回、オファーのメッセージでは仕事内容やおおよその待遇の記載だけで、求人している企業の名前が伏せられていたため、キャリアカウンセラーとの電話で初めて知るところとなった。わたしがいる業界では有名なメーカーだった。名前を聞くとちょっと恐れてしまったが、「先方企業とは懇意にしており、今回の求人も特命です。職種は違いますがこれまで何人も入社のお手伝いをしています。」と言われてちょっと安心した。このキャリアカウンセラーが候補者をどれだけ集めているかは分からないが、他社の推薦者との競合が無いだけ、まだ倍率は低い。

今まで何度かキャリアカウンセラーと電話で面談したり結果の連絡を受けたりしてきたが、大きな転職サイト直属のカウンセラーは転職希望者との連絡のみを行う業務のようだ。求人を出す企業と折衝する人はまた別なので、「こんな会社です」と言われても資料を読み上げているだけに近い印象だった。それならメールでいいじゃないか。

その点、今回のキャリアカウンセラーは大きな人材会社の所属ではないが、特命で企業の求人を任されているだけあって「内部事情にも詳しいです」と言い切って応募を勧めてくれ、思ったことをきっぱりと話す口調にちょっとドキドキしながらも、信用できそうな人だと思った。

電話での面談中、「将来のキャリアプランはどのようにお考えですか?」と尋ねられて、ちょっと困った。わたしに将来のキャリアプランなんてものはないので、どう答えていいのか全くわからない。「質問の意図がちょっとよく分かりませんが、いまのところフリーランスになるつもりはないです」思いついたまま答えると「そうですよね、それでは職種としてはどうでしょうか?」と質問を変えられた。そのまま聞くと、エンドユーザーへの接客を主とした職か、その前段階として社内で企画する等接客からは外れる職、どちらが好みかという質問だった。

正直、希望する業界や仕事内容から大きく逸れなければどちらでもよかったので、「今までどちらの職も経験してきてそれぞれ魅力的だし、どちらが嫌ということもありません。」とまた正直に答えた。すると「わたしのお勧めは社内企画のほうです」と予想外の言葉が返ってきた。

「接客のある職はお客様とのやりとりで得るやりがいも大きいと思いますが、結局販売成果が一番求められる仕事です。そこでよほど売らなければ年収が上がっていくこともありません。今のご職業での年収も、そういうところに起因していると思います。」

なるほど。これまで散々「わたしの仕事は営業職ではないので、仕事の質で評価してほしい」と会社に思ってきたけれど、これでは報われるはずがない。

 

こんなやりとりがあったため、仕事に就くにあたり自分にとって何を重要視するのか、考え直してみることとなった。

正直、今の会社で働くまで接客中心の仕事が自分に合うと思ってもみなかったので、何だかんだ言いながらも仕事そのものが楽しいというのは有り難いことだと、改めて思う。

今の仕事が楽しいのは、社員とお客様とで共同の目標に向かってプランを練り作り上げていくことや、こちらの提案がお客様に響いていい反応が返ってきたりすることがあるから。わたしは単純なので、自分が手をかけて作ったものが出来上がったときや、自分のアクションで人が喜んだり感動したり、結果自分に感謝してくれたりすることが嬉しい。それを踏まえて考えると必ずしも接客の仕事でしか得られない喜びというわけではないかもしれない。

ただ、現職を活かしての転職を狙う以上は、今のキャリアに類似した職業のほうが採用されやすいだろうと安易に想像もできる。自分がそれ(仕事そのものも、採用され易いだろうことも)を嫌がらない限り、避ける理由はない気がする。

 

実は明後日から2日連続で面接試験を受けることになっている。偶然にも一方は接客中心で、もう一方は社内企画中心だ。試験ではあるけれど、応募している仕事について面接で感じ取れることもあるだろうから、その場に呑まれすぎないようにどちらも挑みたいところ。

2日連続で面接のため1泊することになったり、私服着用を命じられたため「私服に合わせるジャケットがない」と悩んだ挙げ句服を買ったりしているので出費がかさんでいる。費用対効果という意味でも今回こそは次に繋がる面接にしたい。