雨宮まみ 著 「東京を生きる」
誰にも言えない、けれど誰かに言いたい、そんな内緒の悩みやモヤモヤ、しょうもないグチからやりきれないつらさまで、穴を掘ってこっそり叫んでみたい気持ちを発散する、「感情の吹きだまり」……。そんな場所がこのコーナーです。あなたのやるせない気持ちを、安心してブチまけてみませんか? 雨宮まみが聞き手をつとめます。長文の投稿歓迎いたします。
雨宮まみさんの愚痴を聞く連載、いつもすごく優しくて、こんなに優しく愚痴や悩みを聞いてくれる人がいるんだなと思うだけでとても嬉しいし、読んでいるうちにいつのまにか相談者が自分にすり替わっていて涙出てくる。
— わたし (@ara30shachiku) 2015, 3月 19
その雨宮さんの新刊が今日全国発売となった。
タイトルは「東京を生きる」。
福岡県出身で、大学進学時に上京してから東京で生活している雨宮さんの、小説のようなエッセイだ。Amazonの紹介にも「私小説エッセイ」とあるので、分類としてはエッセイなのだろう。
しかし、読み始めるとわたしの思う「エッセイ」のジャンルではなかった。エッセイというと何となくのほほんとしたり、くすっと笑いを誘ったり、感情の起伏を日常の風景とともに綴られたもののイメージがある。けれど、この「東京を生きる」には、日常の風景や感情の起伏よりも強い、緊張感と孤独を感じた。
例えるならまるで、東京で生きることの希望や絶望、憧れと諦めを生地によく練りこんで、伸ばして、焼き上げると切った断面が幾層にもなるように膨らんだパイ生地のようだ。
深い時間になりましたが、「東京を生きる」発売と同時に、期間限定ブログを始めました。ご質問、ご感想を募集しております。#東京を生きる をつけて、なにかご質問くださいませ。よろしくお願いいたします。 http://t.co/ATnCJNeIu8
— 雨宮まみ (@mamiamamiya) 2015, 4月 20
憧れの方とコミュニケーションを取れるなら、多少の恥はかき捨て!のモットーで生きているので、早速質問させて頂いた。
@mamiamamiya 地方在住(ゆえに新刊にはまだお目にかかれず)の人間ですが、上京を目指して転職活動しています。これから上京する地方出身者へ、先輩のまみさんから東京を生きるためのアドバイスを頂けませんか? #東京を生きる
— わたし (@ara30shachiku) 2015, 4月 21
期間限定ブログのほうで全ての質問に回答されているようで、ここへの引用は控えるがわたしの質問にも回答頂いて嬉しかった。
最後に唐突だが、上にツイートの通り、最近上京を目指して転職活動を始めた。
まだ始めたばかりで書類審査の結果すら届かない状態だが、今回こそは諦めたくない。新卒のときに一度諦めたことをこの先も引きずりたくはないし、「できなかったんだよね」ともう自嘲したくもない。そうそう上手くは転ばないかもしれないけれど、当面、諦めずに活動する意思表示としたい。