ときどき考える、ときどき日記

アラサー社畜(会社員)がこれからの人生について考えたり、日記を書いています

洗練したい・されたい秋

先週、パーソナルカラー診断と骨格診断を受けた。

www.colornavi.net

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きっかけは秋物を物色するようになったこと。パーソナルカラー診断のほうは2年前に一度イベントで受けたことがあり、当時の診断は「サマータイプ」。明度が高く、彩度が低い、原色のはっきりした色よりもパステルカラーやスモーキーな色味を得意とするブルーベースのカラータイプだ。

これまで色の似合う・似合わないを考えずに服を買い、メイクをしていたわたしには衝撃的で、さらに自分の好きなイエローベースの色は不向きだという事実にも後頭部を打たれたような気分だった。それでも「せっかくなら似合う色を!」とサマータイプの色を服とメイクに取り入れて、サマータイプとされる芸能人を参考にしてきた。

 

さて、ここに来て今年の秋の流行は例年にないくらい深い秋色推しだ。カーキ、マスタード、黄味の強いブラウンや紅葉を思わせるオレンジ・・・王道のアースカラーといえば主張の強いイエローベースで、サマータイプの最も苦手とするところ。

服を買って後悔するのはかなり嫌いだ。最近書店でも骨格診断の本が目立つところに置かれていて気になっている。骨格タイプも分かればさらに迷いなく間違いなく服を選べそうだ。流行にはある程度乗りたい気持ちもあるが、顔映えしない色や体型に合わない服は選びたくない。雑誌で見かけた骨格診断のできるサロンで、サマータイプに合う秋色を教えてもらおうかな。そんな気持ちで先日診断を受けたことが、自分を大きく揺さぶる結果になった。

 

当日訪れたサロンで迎えてくれた先生は、小柄で華奢で大きな黒目の、小動物のような愛らしい感じの女性だった。年齢はわたしよりひとまわりくらい上だろうか。「かわいい」という言葉がとても似合う方だった。

簡単なヒアリング後、まずはパーソナルカラー診断から始まり、鏡の前に座りドレープと呼ばれる色とりどりの布をデコルテに当てて顔映りをチェック。まずはピンクからサマータイプのピンク、オータムタイプのピンク、スプリングタイプのピンク、ウィンタータイプのピンク、という風に順番にドレープを当てる。最初のサマーの青みがかった優しいピンクは見慣れているなぁ、と思ったら先生がじっくりサマーとオータムのピンクを交互に当て始めた。あれ?と思っているうちに「オータムのピンクの顔映りがいいですね。サマーだと寂しい印象です」と言われた。

その後もブルー、イエロー、グリーンと順番にドレープの色を変えて当てていく。その都度「やはりオータムが健康的に見えますね」「オータムのグリーンだと知的な印象です」とオータムが合うと言われ続け、自分でも「サマーだと思ってたけど、言われてみれば寂しいし、オータムが似合うかわからないけれど、スプリングは色によってはかなり浮くし、ウィンターは完全に顔が色に負けてる・・」と徐々に複雑な気持ちになっていった。

失礼かもしれないと思って黙っていたが、思い切って以前サマータイプと診断されたことを打ち明けると、ベースカラーの診断から丁寧に説明してくれて、どう見てもイエローベースだと認めざるを得ない結果になった。シルバーが全然似合わないし、派手なゴールドが顔に馴染んで浮かない。よく着ているグレーだと顔が沈み、着たことのない焦茶色が血色良く見える。イエローベースだ。

結局パーソナルカラーもオータムということで落ち着き、オータムのドレープを並べて頂くと、今までほとんど選んだことのない色たちに圧倒された。

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オータムとサマーは正反対のタイプだ。正直この2年間パステルカラーやグレーや白の服を選び、アイシャドウもチークも口紅も全てサマータイプが似合うとされる色を選び続けた自分が悔しく、嘆かわしい。

それでも、どうしてもシルバーやホワイトゴールドを好きになれずにアクセサリーを全てイエローゴールドで選んできたのは正解だったし、今年流行のアースカラーには堂々と、満を持して飛び込んで良い。それに気付けただけで収穫である。

 

続いて、もとはメインだったはずの骨格診断へ。立った状態で先生が体の厚みや鎖骨の出方、骨盤の位置や脚のラインを服の上から押さえたりなぞるように確認していく。

そして、一言。「かなり混じり気のないウェーブタイプですね」

自分でもストレートかウェーブだろうと思っていたので、ほっとした。ウェーブタイプは体の厚みが薄く、曲線を感じさせる体つきで筋肉がつきにくい。体のラインの出る服が似合い、スカートは膝下〜ミモレ丈が一番脚が綺麗に見えるらしい。柄や素材、アクセサリーや靴など小物のタイプについても似合うものを教えてもらい、「なるほど他のタイプは確かに似合わないかも」とこちらの結果はあっさり腑に落ちた。

 

一通り診断が終わってから、診断前のヒアリングで話していたなりたいイメージについてのアドバイスをもらった。わたしの希望は「若々しく、かわいらしく、爽やか」なイメージ。第一印象が「年のわりに落ち着いてますね」で始まり、実年齢より上に見られることへの対策としての希望だったが、そもそもオータムタイプは実年齢より上に見られる人が多いらしい。服の形や素材で多少変わるが、オータムの色もかわいさや爽やかさには結びつかないものばかりだ。

「もしかして、希望のイメージを捨てて大人っぽく落ち着いた雰囲気を目指すように切り替えたほうがいいんですかね?」と質問すると、「個人的にはそう思います」とあっさり返され、なんだか吹っ切れた。

診断に向かう前と後で随分気持ちが変わってしまう結果になったが、こうなったら今まで一度も着たことのないカーキのワンピースを着てみたい。ウェーブタイプが似合う少し甘さのあるデザインで、柔らかさやとろみのある素材でできた、カーキのワンピースが着たい。それに、好きだったけど着ないようにしていたベージュも選び放題だ。これから深まる秋のようにわたしに似合う色も深いものになってしまったが、何となく前より未来は明るいと思う。

夏の逡巡

お盆の少し前、17年ぶりに海へ行った。

水着になることを毛嫌いして人生の半分以上を海に入らず過ごしていたわたしをも、海は大きく受け止めてくれた。青く透き通るという言葉とは程遠い、深い緑と茶色を混ぜたような海の色。胸のあたりまで浸かる区域が思った以上に続いていく遠浅の海の中を歩いた。

日差しは強烈なのに海水に浸かっているうちに肌寒く感じ、踏み出すたび足もとの砂はずしっと沈み、進路とは逆方向へと波に体を揺らされた。海は大きく受け止めてくれたようでいて、実際は手のひら(ではないけれど)で転がされているだけだ。いや、泳がされているだけだ。そう気づいたら急に恐ろしくなって浜辺のほうへ戻りたくなった。

どこに行っても怖がりな自分に出会う。

 

そしてお盆休み中、久しぶりに合コンのような飲み会へも参加した。

「結婚式のサクラのバイトみたいな感じで、お金を払えば男の人が彼氏のふりをして一緒に出掛けてくれたりしないでしょうかね。触ったり触られたりはしなくていいし、本当にふりでいいので」と最近考えている密かな願望を先輩に伝えたところ、「そんなことにお金を使う前にわたしの男友達を紹介するからデートしてきなさい」と呆れながら心配されたのがきっかけだった。

そういう飲み会へ初めて行ったのも2年ほど前で、そろそろ20代も終わりそうだけど、今回で人生3回目だった。いろいろと配慮してもらいながらこんなことを言うのはよくないけれど、やっぱり苦手だ。人数が多い飲み会も疲れるけれど、4人しかいないうち2人が初対面という状態だとずっと緊張し続けてしまう。「敬語を使わなくていい」と言われても急にそんなに打ち解けられないし、7〜8歳も年上の人にタメ口で話せるわけがない。過去の恋愛について訊かれても困るが、それでも人並みを装って話さなければ余計に詮索されてしまうので気が抜けない。

こんな風に綴っていると苦痛でしかないみたいだが、そうではない。先方は2人ともお酒は強くて、ノリはいいけど調子に乗りすぎず、終始紳士的で良い人たちだった。そこそこ楽しかったし、今までで一番良い会だったと思う。それでも苦さを感じるのは、自分の問題である。どういう振る舞いが好ましいのか、どんな話が出来たらいいのか、全然分からない。「全然分からない」と思いながら参加していることに、だんだん負い目を感じてくるのだ。先方のどちらかが気になるとか、気に入られたいとかいうよりも、せめてお互い楽しくその場を共有できるようにしたいのに、そういう空気を提供出来ている気がしないので焦ってくる。結局自分のことしか考えていない。

2軒目、3軒目とはしごして飲んでいたら「まったくモテないと言うけど、すごく魅力的なのにね」と急に言われて驚いた。

「だってそりゃ控えめそうに見えても、本当は自分が痛い目や怖い目に遭わないようにってことばかり考えているだけで、きちんと向き合ってないことに気づくのが遅いからです。あと、そういうお世辞をさらっと言える人には未来永劫なれないと思うので、敵わないです」

そう返答できるはずもなく、ちょっと困った顔で「そうですかね、ありがとうございます」とお茶を濁すだけだった。

 

この日一番心に残ったのは、3軒目のお店のマスターに言われた言葉。

「いろんな人がいるところへ出歩くと、見られることに慣れてもっと洗練されてくるよ。これから年齢を重ねていくと、40歳くらいでも同世代で若く見える人なんてほんの一握りになる。そういう人たちは自分が見られることを普段から意識しているから洗練されていたり、若々しくてきらっとしているんだよ」と教えてもらったことだった。

いろんな人がいるところへ出歩くのはきっと苦手だけど、洗練されたいし、若々しさが欲しいし、きらっとしたい。となると、やっぱりやってみるしかないのかもしれない。

服の福(2015年 初夏編)

世間はバーゲンも少し落ち着きをみせた頃だと思うが、バーゲンに行く前に服を買ってしまったわたしには駅前のファッションビルが恋しい。行けば買ってしまう心の弱さから、なるべく近寄らないようにしている。

というわけで、「服の福」と題した記事の第2回目。

(前回はこちら)

 

ara30shachiku.hatenablog.com

 

今回は6月中に購入したものをまとめるのだが、よく考えてみたら前回記事を書いた数日後には新しい服を買い、福を得ているのだった。幸福になっているはずだけれども、ちょっと恐ろしい。また、今回の服もgreen label relaxingで全て購入している。

 

・ノースリーブワンピース

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これはウェブでこの画像を見て欲しくなった。たぶんモデルの女性と髪の長さが似ているのでイメージがわきやすかったせいだと思う。同じく白を購入。

コクーンシルエットが綺麗で、腕が出ている代わりにボートネックで胸元の開きが少なめ+鎖骨は見えるので詰まって窮屈な感じにもなりにくい。試着してもっと気にいった。

月末にライブへ行くので、同じような深いブルーのカーディガンを羽織って、スニーカーと合わせて行きたい。

 

・ライトグレーのノーカラージャケット

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転職活動で「リクルートスーツではなくカジュアルな格好でお越しください」と言われてやむを得ず購入。カジュアルといってもジャケットは必要らしいので夏場は厄介だ。などと文句を言いつつも、とても薄手の生地なので着ていても涼しいし、電車や新幹線での冷房対策にもなり意外と重宝した。明るい色なので爽やかな印象も出せたと思いたい。

 

・半袖カットソー

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ジャケットと一緒に面接用として購入。面接があることを顔なじみの店員さんに話していたら、「カジュアルと言っても面接なら白がいいと思います。顔映えもするし清潔感もあるので。ノーカラージャケットに襟のあるシャツでもいいんですが、アラサーさんは襟のないインナーとの組み合わせのほうが似合うと思います。」と言ってくれた。

しかし、ノーカラージャケットが淡色でさっぱりしているので、羽織った状態だと柄なしの白カットソーが地味すぎて候補選びが難しかった。何度も着替えて結局こちらにした。

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写真では分かりにくいが、光沢のあるチェック柄が主張しすぎず、地味にもなりにくいのが優秀だが、ジャケットが無ければやはりちょっと地味・・・というかほんとにオフィス用っぽくなる。

 

・ストライプスカート

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春先から白やベージュ等、明るい色のスカートばかり買っていたのでそろそろ濃いめの色が欲しくなったのでこちらを購入した。

この画像では全然把握できないがポケットから繋がるフロントとバックの生地の切り替えラインが独特で綺麗なので、興味がある方はリンク先を是非見てほしい。

また、極細のストライプのおかげで重くならず、カジュアルにもなりすぎない。背の高い自分でも膝が少し隠れる丈。タイトめに見えるが腰回りはゆったりしているので、初めて36サイズを買った。同じスカートでも形によって体型に合うサイズは全然違うものだ。

 

今回のバーゲンは先述のワンピースに合わせるカーディガン以外は見送ろうと思っているが、夏のバーゲンを過ぎるとようやく夏の服が揃った気分になって嬉しい。

去年買ったフリル袖のブラウスやカットソーも、今年ショップでよく見かけるので気にせずに着ることができそうだ。本格的な暑さはこれから。正直夏も冬もあまり好きではないが、夏にしかできない装いで暑い季節も楽しみたいと思っている。

 

今週のお題「夏支度」